ゆ〜こさんの風呂散歩

神戸在住の風呂好き女が行く、銭湯めぐりのまとめです。

【倉敷市】えびす湯

 

せっかく岡山を通過するなら、寄りたいなと。

いつか再訪したいと思っていた風呂屋が倉敷にあるのです。

その風呂屋倉敷駅から徒歩5分程度。

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「えびす湯」さんです。

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そうそう!石風呂!!

ここは立派な石のお風呂が楽しめる風呂屋なんです♪看板下の白熱球も可愛らしいです。

以前訪れた時は夜の訪問だったため、外観の姿をハッキリと見ることができませんでした。

なので、いつか明るいうちに再訪したいなぁと思っていたのに、ズルズルと時間ばかり過ぎて。やっと来れた !笑

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煙突。こんなに太かったのか!

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いいなぁ、この湯のれん。

濃紺に赤字の「ゆ」。

色合いはシンプルだけどすごく素敵。

建物にもよく似合ってる。

よし、早速お邪魔しまーす!

 

ドアをくぐるとタタキの玄関に番台。

お?なんだか・・・あれ?

前もこんな感じだったっけ?

脱衣所が全体的に、物が増えてすごく賑やかになっている気がするけれど、んー、気のせいか?

「お客さん、どちらから?」

と番台のお姉さんに声を掛けられ

「神戸からです・・・」

と恐る恐る答えると

「よく来てくれたねぇ!」

と歓迎してくださった。

 

・・・よかった。こんなご時世だから、県外から来たって言うと内心嫌がられるかなぁと思ったのですが、快く迎えてくださって一安心です。

 

脱衣所にも天井から湯のれんが二枚かかっていて、空間を仕切っています。この感じは記憶にあります。ロッカーも、木製。あぁ、そうそう。だんだん思い出してきた。

 

浴室はすごくシンプルで、シャワーはありません。石畳の床に、名物の石風呂が一つ。

縁だけでなく内側も石でできていて、下だけタイルが貼られています。

お湯はちょうどよい温度。長く楽しめる。

あぁ、いよいよ旅行が終わってしまう・・。

風呂から始まって、風呂で終わった旅だったなぁとこの二日間を振り返っていました。

 

「お客さん、倉敷は初めて?」

湯上り後、番台のお姉さんにそう声を掛けられました。

「いえ、二回目です。実は、こちらにお邪魔させてもらうのも二回目です。」

「そーなん!私おった?」

「いや、確かおられなかったと思います。四年前なのですが・・・。」

「あぁ、じゃあ女将さんやね。」

そして、

「ここ、随分雰囲気変わったでしょ!」

とお姉さん。

「やっぱりそうですよね!!!以前よりも物が増えましたよね!!!」

やっぱり、気のせいではなかったもよう。

「そーなんよ!インスタ映え狙ってるから!前は全然写真撮るところなかったでしょ?」

インスタ映えのためですか、マジすかっ!

「え、ていうか、写真撮っていいんですか?」

「いいよいいよ、じゃんじゃん撮っちゃって!」

 

マ・・マジすかっ!!(二回目)

 

他のお客さんもおられなかったので、お姉さんの承諾を頂いて、脱衣所のお写真を撮らせて頂くことになった。私、風呂を追いかけて八年目ですが、脱衣所の写真撮るの初めてです 感涙

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まずは玄関。タタキになっていて、向かって左手に番台があります。

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そんで、下駄箱。

玄関ではなくロッカーの真横という、ちょっと珍しい位置に設置されています。

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そして、空間を仕切る湯のれん。

この右手ののれんが、めちゃくちゃ大きいんです。このビッグサイズののれんに隠れているのが・・・

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木製ロッカー!

この艶!長年使われ続けたことによって滲み出る深い味わい。

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ロッカー裏の広告。

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ほんの3分ほどでしたが、貴重な撮影タイムでした・・・。

「また来てねー!!」

とお姉さん。美味しい鴨南蛮蕎麦のお店も教えて頂きました。

私、来る。また絶対に、来ます!

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心までホカホカになれた・・・。

えびす湯さん、ありがとうございました!

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えびす湯

〒710-0056 岡山県倉敷市鶴形2丁目1−5

営業時間 16時〜20時

不定

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【尾道市】大和湯(風呂跡)

 

さて、夜ご飯どーしよっかなーと思いながら商店街をプラプラしていたら・・・

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!!!???

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な・・・ななっ・・・!!!

突如現れた古き良き風呂に意表を突かれてしまった。

向かい側のブティック屋のマダムに早速聞き込み。

「すみません、向かいの風呂屋って今もやってるんですか?」

「あぁ。あそこは30年前に閉めたんよ。」

・・・30年前!!??

30年前に廃業した風呂屋が何故今も当時の姿を残しているんだ。

「今はカフェやってるんよ。」

そうなのか。尾道にそんなカフェがあったなんて。こりゃ、完全に勉強不足だった。

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それしにても・・なんて素敵なの。

この年季の入った外壁。

太ましい文字の屋号看板と上部のアーチ。

そして建具は優しい色合いのペールグリーン。

男湯と女湯の間にはめ込まれた装飾タイル。

きっとこの風呂屋は熱湯だったんだろうな、て気がする。妄想ですね。

 

後日、カフェの様子を見に行ってみました。

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カフェ兼土産物屋みたいな感じでした。

中は撮影禁止ですが、当時のロッカーや体重計、ベビーベッドなどもありましたよ。

「きっとここに番台があったんだろなぁ」て思いながら、その場所から全体を見回してみたり(変態ですね)非常に楽しかった。

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30年前に廃業した風呂屋に、こうして出会えると思っていなかった。

最後に、尾道らしいスナップも。

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尾道、いい思い出がたくさんできました。

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ゆーゆー(旧 大和湯)

広島県尾道市土堂1-3-20

営業時間 10時〜17時

定休日 木曜

【尾道市】大栄湯

 

尾道駅から徒歩で10分ほど

尾道風呂 二湯目がこちらです。

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「大栄湯」さんです。

右読みの風呂屋号がイイですね。

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こちらは建物裏。

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では早速お邪魔します。

扉の向こうは、タタキの玄関と背の高い番台がお出迎え。外観は新しい感じがしたけれど、内観は創業当時のままなのか、かなりのレトロ空間です。木製の下駄箱の扉をヒョイっと摘んで履物を収納します。

脱衣所に上がると、立派な木製ロッカーがドドンとお出迎え。渋い。番台の頭上には招き猫。さらにその奥には神棚。

浴室はというと、楕円の主浴槽がドンとひとつ。綺麗なお湯がコンコンと湧いている。

私の他に、先客がお二人。おそらく常連さんだと思われるのですが、二人ともちょっと浴槽に浸かってはすぐにあがり、浸かってはあがりを繰り返している。

おや?もしかしてここの風呂、相当熱いのか?

私も恐る恐る湯に足先を浸けてみると・・

 

あっっつ!!!

 

これは、なかなか。いやかなり熱いぞ。

心のなかでうおおおと叫びながら、なんとか肩まで浸かりました。ひやぁ、手足の先がビリビリするぅ。

「ここのお湯、熱いやろ。」

背後から、常連さんの一人がそう話しかけてこられました。

「めっちゃ熱いですね 笑」

お話を伺うと、夏の間はここまで熱くはないそう。季節によって温度を変えているという。

「最近寒くなってきたからなぁ。ここ数日で急にお湯も熱なった。」

なるほど。毎日この風呂屋に通っていたら、お湯の温度で季節を感じられそうですね。

 

いや、それにしても熱い。

ちなみに浴槽は二つに仕切られていて、浅い方はそこまで熱くないです。

あっつぅいお湯に身を沈めたい方は、是非寒い頃に訪れてみてください♪

お湯から出ると、茹で蛸のように身体が真っ赤になっておりました 笑

 

湯上り後、ショーケースを覗いてみると、またもヤポネ系の瓶ジュースが。なんでも尾道市向島で製造されているらしく、現在ジュース瓶を作っている業者がないため、廃業した業者の現存している瓶を寄せ集めて、それにジュースを詰めているらしい。

希少な瓶を使った、懐かしい味わいのジュースです。ヤポネコーヒーも試してみたいけれど、先ほどヤポネセーキを飲んだばかりでお腹たぷたぷや・・・。

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日暮れの姿も、また素敵です。

大栄湯さん、ありがとうございました!

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大栄湯

〒722-0026 広島県尾道市栗原西1丁目4−3

営業時間 16時〜21時

定休日 土曜

【尾道市】大宮湯

 

尾道です。

そうなんです、行っちゃいました、広島。

Gotoしちゃいました。

 

今年初の旅行。そして約一年ぶりの風呂旅。

広島には何度か訪れていますが、尾道は初めてなのでワックワクです♪

 

すごくすごく嬉しいけれど、手放しで万歳できる状況では決してないので、感染予防にはしっかりと気を遣いつつ、楽しんできました。

 

尾道駅に着いて、早速風呂屋へ向かいます。

駅前はすごく賑やか。なのに自分だけ、華やかな観光地からどんどん離れていく・・・仕方がない。

 

尾道駅から徒歩で20分ほど。

辿り着いたのがこちら

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「大宮湯」さんです!

・・・・・。

え?どこに風呂屋があるのかですって?

ホラ、この建物と建物の間に・・・

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あった♡

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こんな場所に・・・ひっそりと息を潜めるように時を刻む風呂屋があるなんて・・・。

湯のれんの前で思わず震えてしまった。

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のれんの先はこんな感じ。

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綺麗なペールグリーン色の建具。
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いにしえの息遣いに、胸がいっぱいです。

創業は昭和2年とのこと。

感激しすぎて胸がむせ返りそう。

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一体、この女湯の先にはどんな世界が広がっているんだ・・・。

 

はうぅっ・・・感涙

 

本気で目頭が熱くなってしまった。

玄関はタタキになっていて、小さなクリーム色の下駄箱がお出迎え。

木製の番台には、店主であるおじいちゃんが船を漕いでいます。おじいちゃんの頭の上には振り子時計がカチコチカチコチ・・・

 

私は、すごく遠いところにやってきた気がする。距離的な話ではなく。

 

「こんにちは!」

 

番台のおじいちゃんに声をかけると、おじいちゃん、ハッと我に返ってニッコリ。

 

夕方だけれど、ほんのりと薄暗い脱衣所。

天井には蛍光灯が一つ。あぁ、これ、夜に来たらさらにムードがありそう。

ロッカーは木製で、玄関の建具と同じペールグリーン。文字は白字のアラビア数字。

クラシカルで可愛いロッカーだなぁ、と思いながら扉を開けると・・・

おっ!板の裏にこれまた超レトロな広告が!

 

「御洗濯には・・・新科学洗剤 センシン」

 

隣の板扉を開いてみると、また別の広告が。

うわぁ、一個一個開けたくなっちゃう。

他のお客さんもいる手前、あまり挙動不審なことはできない。我慢・・・。

 

さて、メインの浴室へ。

 

浴室の壁も、ペールグリーンです。

ところどころ禿げて、崩れかけている。

そして、浴槽は真ん中にどん!とひとつ。

 

静かで、平穏な空間。

浴槽には先客が一人。おそらく常連のおばちゃん。この人の日常空間に、今日だけはお邪魔させていただきます。

 

あぁ、やっとゆっくりできる。

交通費をケチったせいで、新幹線は岡山駅まで。岡山駅から尾道までは在来線を使ったのでもうクタクタだ。湯船に浸かった瞬間、ようやく「尾道に、旅行に来たんだなぁ」という実感が湧いてきた。

温度はほどよい感じ。見上げてみると、心持ち天井が低い気がする。全体的に、コンパクトな風呂屋です。

 

湯上り後、ショーケースに気になる瓶ジュースを発見。「ヤポネセーキ 」こりゃあ、ローカルな感じですね。100円で購入。

ミルクセーキをイメージして飲んでみたのですが、実際の味は・・・薬っぽい 笑

あくまでも個人的な感想です!

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⬆︎持ち帰った王冠。

 

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名残惜しいけれど、さようなら。

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それにしても、外観の全容が全く分からない風呂屋だった。煙突を一生懸命探すも、見えたのはこれだけ。

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確かに存在している。なのに分からない。

幻のようで不思議な風呂屋でした。

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大宮湯さん、ありがとうございました!

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大宮湯

広島県尾道市東久保町6−11

映画時間 15時〜21時

定休日 月 水 金

 

 

 

【大阪市】三光湯

 

前回ご紹介した大正湯さんから歩いて10分ほどの場所に、これまたオシャンな風呂屋があります。

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「三光湯」さんです。

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緩やかなカーブの瓦屋根。

左右に設置された温泉マーク付きの丸窓も非常に魅力的じゃないですか。風呂建築の多様さには、本当に毎度驚かされてしまう。

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建物裏です。
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煙突。

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では早速お邪魔します。

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ロッカー。

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脱衣所はというと、レトロというよりもクラシックな雰囲気。天井のライトに施された細かい装飾や、花柄の壁紙など、なんだか品があります。

ロッカーのサイズが他の銭湯よりも少し小さめな感じがしました。また、鍵がおしどり錠だったのですが、よく見ると新と旧のものが混ざっていて、微妙なデザインの違いが面白いです。

浴室のドアをくぐると、親子像がお出迎え。

そしてカランの配置がなかなか独特。

壁の左右と、真ん中にYの字で設置されています。

 

身体を洗って早速浴槽へ。

・・・お?なんか浮いている。

緑の小さな柑橘系の果物・・・すだちかな?

 

同じ湯に浸かっていたおばちゃん、すだちを片手で思いっきり握り潰して、その果汁を一生懸命顔に塗りまくっておりました。笑

豪快で、好きだな。

 

この日二湯目で、一湯目ですでにのぼせていたので、いつもよりも早めに退散します。

・・・と思って浴槽から出たら、つるりと足を滑らせて思いっきり転倒しました。

豪快で、嫌だわ。

幸い怪我もなく、エヘヘって言いながら私は浴室を去って行きました。

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銭湯を出て少し歩くと、沖縄土産の専門店を発見。ちょうど最近、ジーマミー豆腐が食べたいと思っていたところだったので喜んで入店。

「・・・・。」

すると、棚に置かれたシークワーサーに思わず目を奪われてしまった。

 

・・・あれ?

もしかしてアイツ、すだちじゃなくてシークワーサーだったんじゃ??(まさかね。)

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秋の風呂散歩は、格別ですね。

三光湯さん、ありがとうございました!

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三光湯

大阪府大阪市大正区三軒家東1-16-9

営業時間 14時〜0時

定休日 土曜

 

 

【大阪市】大正湯

 

急に寒くなってきましたね。

なのに、我が家にはまだ蚊取り線香が放置されています。

クローゼットも未だに夏仕様。

寒い寒い言いながらも、気持ちが季節の変化に追いついていません。

やらないといけないことがあるのに、そんな時に限って無性に風呂に行きたくなる。

 

この日降り立ったのは大正駅

晴れて良かったーと思いながら歩くこと15分。

 

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着きました!「大正湯」さんです。

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外観はこんな感じ。

入り口が奥まっています。かつて、神戸の長田にあった「あさひゆ」さんを彷彿とさせる造り。

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煙突。

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ではでは、参ります!

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暖簾の先。

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あらま!夜に来る時は気をつけないと。

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玄関。渋い!いい感じです。

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玄関のドアをくぐると、まずは木製の番台がお出迎え。さらに奥には今でも現役の大きな振り子時計。15分ごとに鐘が鳴ります。

ぐるりと見渡せばあちこちにレトロ要素が散りばめられていて、面白いです。

特に目を引いたのが「アラ!盗られたわ。」のポスター。湯上りの女性がびっくり仰天。ロッカーの中身がすっからかんの様子を描いたもの。

これ、いつ頃のポスターなんだろう。いいなぁ。男性側は、男性の絵なんだろうか。見たいなぁ。

脱衣所を見物し過ぎて、気が付けば振り子時計の鐘が2回鳴っていました。 

浴室に入ってまず目を引いたのが、壁一面に描かれたお魚のタイル絵。綺麗です。

床や浴槽、壁の装飾にには御影石が使われていて、THE・大阪の風呂って感じです。

そして、気になったのが「塩風呂」。

何気に、初めて出会ったかも。塩風呂。

 

というわけで、身体を洗って真っ先に塩風呂へ。効能は、血流が良くなるとのこと。

塩の風呂に浸かりながら、魚の絵を眺める。

海にいるみたい。

 

しばらく浸かるも、温度自体がぬるめのせいかそこまでポカポカ感は感じず。充分塩は満喫したので主浴槽へ。

 

主浴槽には、80歳ほどと思われるおばあちゃんがすでにおられました。私が入ってきた途端、こちらにニッコリと微笑んでくれます。

 

おばあちゃん

「お嬢ちゃん、歳いくつ?」

 

お・・・お嬢ちゃんて、もしかして私のことかしら!!!???

 

私「28です〜。(お嬢ちゃんじゃなくてスマン。)」

おばあちゃん「わっかいなぁー!」

歳を言って、久しぶりに若いと言われました。

世間的には、もう決して若いとは言えない歳なので嬉しい反面、ちょい罪悪感にも似たむず痒さを感じてしまう。

おばあちゃん

「もうそろそろ結婚やねぇ。」

私「そうですねぇ、そろそろですかねぇ。」

 

来年の今頃は、もしかしたら・・・

と去年も思ってました 笑

 

おばあちゃん

「お嫁に行っても、あんまり遠くに行ったらアカンよ。お母さん、泣いちゃうからね。」

 

「お嫁に行く」て言葉、なんだか久しぶりに耳にしました。おばあちゃんの頃と今では「嫁ぐ」という感覚がまた少し違うんだろうなぁ。

 

大丈夫。私はずっと、関西にいますよ。

 

「お嬢ちゃん、ゆっくり浸かって行ってね〜。」

とおばあちゃんは一足先に風呂から出て行きました。なんだか、優しい時間だった。

 

風呂から上がると、ん・・・?なんか・・・。

あれ・・・のぼせた?

 

もともとのぼせやすい体質なのですが、そこまで長く浸かっていたつもりもないのに。

さては・・・塩風呂の効果か・・・?

恐るべし、塩の効果。

仕方がない、牛乳でも飲みながら一息つきますか。

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大正湯さん、すごく気に入ってしまった。

また今年中に再訪します!

 

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大正湯

大阪府大阪市大正区泉尾1-30-11

営業時間 15時〜22時 ※当面は21時まで

     日曜は6時〜営業

定休日 月曜

 

 

 

【神戸市】つかさ湯

 

JR元町駅から神戸駅の高架下に続く長〜い商店街。昼間なのに薄暗く、ディープな空気が漂っているこの場所は・・・

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元町高架下商店街。

通称『モトコー』。

ガイドブックには載っていない、神戸のアンダーグラウンドです。起源は戦後の闇市の名残という。

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2016年に高架の耐震工事が決まり、営業店舗は次々と移転や閉店で姿を消してしまいました。

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もう見られなくなる景色なのかな。

随所随所にハッとするような光景が見られる面白い商店街なのですが・・・。

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神戸の超老舗洋菓子店。

知る人ぞ知る、レンセイ製菓さん。

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今は残念ながら、お菓子は作っていないとのこと。以前、ここのお菓子を購入したことがあるのですが、とびきり美味しかった!というよりは貴重な味だなぁと思った記憶があります。

昭和の洋菓子。私の知らない時代の味。

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アーケードで隠れている外壁部分に、ひょっこりとレトロな要素が隠れています。

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独特なオリジナル広告。

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一部、アーケードが設置されていない部分があります。個人的に、お気に入りの箇所です。
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手前のレトロな看板もいい味出してます。

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天井をよ〜く見ると何やら色々書かれてます。
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ん〜、分からん!

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落書きが目立つけれど、よく見るとキュンとくるドア。

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お。蝶々。(蛾かも)

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本当はモトコー7まであるのですが、シートに覆われていて通り抜けできませんでした。

なので、ここで行き止まり。

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今年の正月にモトコーを通った時に、とあるお店で中古の花札が売られているのを見かけて、

「買おうかな。」と一瞬思ったのですが

「ま、次来た時に、まだあったらでいいか。」

と思ってその時は素通りしてしまいました。

 

まさかこの期間で、ここまでモトコーの撤退が進むとは思っていなかった。

 

本当はこの日、あの花札がやっぱり欲しくなって買いに来たのですが、残念ながらお店ごと無くなっていました。

 

あの時、買っておけば良かったな。

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前置きが随分長くなってしまいましたが。

ちょっとの思い残しを胸に、この日訪れたのはモトコーのすぐ近くにあるこの風呂屋

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「つかさ湯」さんです。

安心安定の湯あそびひろば系列の風呂屋

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竹炭の露天風呂が売りです。

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まだ明るい昼下がりに訪問。

この日の女湯は私一人だったので、広ーい湯船を独り占めです。贅沢です。

静かな水面に映る逆さまの景色を飽きるまで眺めてました。

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共進牛乳さんの瓶牛乳。

小学生の頃、毎日給食で共進牛乳さんの瓶牛乳を飲んでいました。あまり他の銭湯では見かけないので、つかさ湯さんに来たら湯上りに必ず購入します。

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すっかり癒されました。

つかさ湯さん、ありがとうございました!

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つかさ湯

兵庫県神戸市中央区下山手通8-1-24

営業時間  14時〜23時  土日は12時〜23時

定休日 木曜

 

 

【尼崎市】第一敷島湯

 

食べすぎたなぁ〜、と夕飯の後に一人で反省。

暑さが和らいだせいでしょうか。なんだか食欲が増してきた今日この頃です。

 

「運動がてら、ちと散歩行こかな〜。」

 

そう思い立って、気が付けば片手に風呂バッグ。ふっふっふっふ・・・夜の風呂散歩に出発です♪

 

散歩なのに電車に乗って、ユラユラ揺られて降り立ったのは、杭瀬駅

5分ほど歩いてたどり着いたのは・・・

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「第一敷島湯」さんです。

創業は大正12年。間も無く100年を迎えるところ。この辺りでは珍しい唐破風屋根の外観は創業当時からのものです。

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玄関。入って真正面に傘入れってのもなんだか関東っぽいです。

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下駄箱
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つばめ錠
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脱衣所のドアをくぐるとまずは番台。

さらにそこから暖簾をくぐるとレトロ空間満載の脱衣所がお目見えです。

ブラウン管テレビには野球中継が流れていました。上を見上げると、白い格天井。

手持ちドライヤーはなく、時間無制限のオカマドライヤーが設置されています。

壁にはズラリとサイン色紙が。

関西風呂の父、松本康治さんや私が集めている風呂ポストカードを描いているラッキー植松さんのサインもあります。

浴室はというと、様々なタイルをふんだんに使った明るい空間に、壁には立派なタイルの風景画。

本当、風呂屋の浴室っちうのは一種の芸術空間ですよね。よく磨かれたタイルはどこもピカピカです。

丸い湯船には薪で沸かしたお湯がたっぷりと湧いています。うあ〜、気持ちいいなぁ〜。

この時の客は私一人。この空間を独り占め。

贅沢や・・・。贅沢な散歩や・・・。

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ちなみに第一敷島湯さんのベスト煙突スポットは・・・

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歩道橋の上です。
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よく温まりました♪

第一敷島湯さん、ありがとうございました!

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第一敷島湯

営業時間 14時40分〜23時

定休日 火曜

 

 

 

 

 

 

【大阪市】新木川温泉

 

家で皿を洗っていたら、どこからともなく蝉の声が。

そういえばしばらく、蝉の声を聞いていませんでした。相変わらず蒸し暑いけれど、季節は確かに変わろうとしていますね。

 

この日は、ずっと気になっていた風呂屋へ。

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道中、駅のホームにて。

突然の夕立ちに、虹がかかりました。

今日の風呂散歩、なんだかいい感じです。

この日降り立ったのは、十三駅。

駅から歩いて15分ほどの場所にあるのが・・・

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「新木川温泉」さんです。

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なんて可愛い屋号看板なの!

屋号の下にモザイクタイルがあしらわれています。正面玄関の壁にも一面にタイル。アーチ型の玄関といい、白い扉といい、全体的にオシャレな雰囲気じゃありませんか。

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横に長〜い風呂屋です。
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自転車に紛れて、こりゃまたレトロな猫車。

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建物横には燃料の薪が。

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ではでは、参りましょうか。

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色合いの綺麗な玄関。タイルが爽やかです。

玄関のドアをくぐると、まずカウンター・・・と思いきや、番台!あら、不思議な造り。

番台を想像すると、普通は玄関に背を向けて、脱衣所の方を向いているのをイメージしますが、こちらの番台は玄関の方を向いています。

 

番台が真ん中で、男女の脱衣所が左右に広がっている間取り。なるほど。だからこの風呂屋、横に長いのですね。

 

浴室の入り口もアーチ型です。

かわゆい入り口をくぐると、ちょい古めのカランと御影石の浴槽が3つ。

天井と壁の半分が、外観と同じ青の色に塗られています。

汗を洗い流して、浴槽へ。

おぉ、入りやすい温度だ。

常連のお客様が続々とお見えになられています。賑やかな銭湯、なんだか嬉しくなっちゃいますね。

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日が暮れるのが徐々に早くなってきましたね。今度は夜のライトアップバージョンも見たいな。

新木川温泉さん、ありがとうございました!

 

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新木川温泉

大阪府大阪市淀川区木川東2-9-21

営業時間 15時〜23時

定休日 金曜

 

 

【大和高田市】高砂湯

 

前記事でご紹介させて頂いた中央温泉さんから徒歩圏内に、これまた渋くて最高な銭湯があります。

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ココ。そう、ココは・・・

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高砂湯」さんです。

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定休日は4と9が付く日。

中央温泉さんの定休日が5の倍数なので、ハシゴ風呂する時は日付に注意です。
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狭い路地に圧倒的な存在感。

こちら、以前にも訪れたことのある風呂屋なのですが何度来ても感動してしまう。

近所にこんな風呂屋があったら・・・

そんな妄想が膨らみます。

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では、暖簾のその先へ。

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引き戸も下駄箱も、木製。キュンです。

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路地が狭いので自転車やバイクは中に停めるのがルールです。

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竹のスノコと木製下駄箱。

美しいです。

この雰囲気、堪らんです。f:id:sj141008:20200826075229j:image

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脱衣所も、もちろん最高です。

木製のロッカーに、木製のベビーベッド。

壁には「あした たきます」と書かれた札。

もう、明日も来たくなっちゃうじゃないか。

あと、天井も珍しい造りで思わず見とれてしまいます。

(なんという様式の天井なんだろう。なんだか、和と洋が混ざった感じの・・・。とにかく綺麗な天井!)

浴室への扉はすりガラスで、中が見えないタイプです。期待で胸がドキドキしちゃいますね。

 

浴室には大きな湯船が一つ。

湯船と床には御影石が使われています。

そして壁にはぐるっと取り囲むように美しいタイルがあしらわれています。

 

お湯はしっかりめ。

中央温泉さんでだいぶ温もってしまったけれど、私頑張る。約90年前からある風呂屋のお湯に浸かれるという奇跡と有り難みを感じながら・・・。

銭湯ファンが思わず歓喜してしまう見所多しの銭湯です。

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いにしえのロマンをたっぷり浴びました。

高砂湯さん、ありがとうございました!

 

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高砂

奈良県大和高田市高砂町4-36

営業時間 16時半〜10時

定休日 4と9がつく日

 

 

【大和高田市】中央温泉

 

 

夏になると、必ず奈良に行く。

 

どういうわけか、夏になると行きたくなる。

超暑いのに。困ったもんです。

 

そんでもって、奈良にはリピートしたくなる素敵な風呂屋が多い。

超遠いのに。困ったもんです。

 

高田駅から10分ほど。

この日訪れたのは・・・

 

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「中央温泉」さんです。

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クラッとくる。決して暑さのせいではありません。

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立派な入母屋破風。ロマンが過ぎる。

神戸にもほんの数年前までは入母屋破風の屋根を持つ銭湯があったのですが、廃業してしまい今は一軒も残っていないので尚有り難みを感じてしまう・・・。

外観に感激し過ぎて、なかなか中に入れません。

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煙突。それにしても暑そうな空。

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行くか。行きますか。

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お、風のイタズラ。中のタイル絵がちらリズム!

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玄関。木製の引き戸!木製の引き戸!!

木製の引き戸だぁぁああ!!!

(テンションの針が振り切った)

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コンクリートむき出しの床もめっちゃいいですよね!!!!!

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下駄箱!

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木製の傘入れ!!
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土壁に格天井!!!

この風呂屋、どんだけ私を喜ばせてくれるつもりなんや。
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縦横の木目が順番に並んでいます。

それにしても綺麗な杢ですね。敢えて美しい部分を選んだのでしょうか。板一枚一枚に艶があるように見えます。

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それでは、脱衣所へ。

少しガタつくレトロな引き戸を開けるとその先には・・・・

 

はっ・うぅっ・・感涙

 

言わずもがな、そこにはありとあらゆるレトロに溢れていました。

ケヤキの木製ロッカー。扉一枚一枚に施された漢数字。玄関と同様に天井いっぱいに広がる格天井。昼間なのに全体的に薄暗い空間。

真夏の幻なのか。いや、現実だ。かつて存在した、とある時代の光景だ。

番台のお父さんに尋ねたところ、こちらは昭和5年からある風呂屋とのこと。

感無量になりながら、浴室へ向かいます。

 

私が訪問した際は、浴室のドアは常に開けっ放しでした。夏だからでしょうか。閉めないのがこの風呂屋のローカルルールなのか?と思いながら私もドアを全開にしたまま浴室へ。

 

まず目に飛び込むのは、壁一面に広がるモザイクタイル画。アルプスの光景を彷彿とさせる作品です。

そして浴室の真ん中にはドン!と浴槽が一つ。

 

床は少しガタがきていて、ところどころ隆起しています。足元にはお気を付けてください。

 

常連のお客さんが多くて、私が加わったことでカランが全て埋まってしまいました。

 

身体を洗ったら早速浴槽へ。

浴槽は中で半分に仕切られていて、狭いほうと広いほうがあります。

狭いほうにはすでに人がおられたので、広いほうへ足を伸ばそうとしたところ・・・

 

「そっちは熱いでー!まずはこっちで身体を慣らすんやぁ。」

 

と狭いほうにいたおばあちゃんからアドバイスを頂きました。

 

おばあちゃんが招き入れてくださったので、せっかくだから狭いほうに入れていただきます。

お湯の温度感はちょい熱めです。

 

「気持ちえ〜やろぉ。縁に頭乗せて足伸ばすと最高やで〜。」

 

「あぁ、ホンマですね〜。」

 

おばあちゃんに言われるがままに、私も浴槽の縁に頭を乗せてめいいっぱいに足を伸ばします。完全に無防備な姿だが、本当に気持ちいい。湯と身体が一体になる瞬間て、ありますよね。

 

壁一面のアルプスを眺めながら、不思議と夢を見ているような気持ちになるのでした。

 

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湯に浸かってる時の私、こんな感じ。

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名残惜しいけど、さよなら、いにしえ空間。

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また奈良に好きな風呂が一つ増えてしまった。

中央温泉さん、また必ず訪れます。

ありがとうございました!

 

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中央温泉

奈良県大和高田市本郷町7-7

営業時間 14時〜18時半

定休日 5の倍数

 

【神戸市】本庄湯

 

『焼け野原に立っているのは、焼け焦げた電柱と、風呂屋の煙突だけだった。黒々とした地面に"本庄湯"の風呂屋の煙突が、ニョキッと立っている姿が異様に目立った。』引用: 講談社  妹尾河童作「少年H 下段」より

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長田の本庄町は「少年H」の作者、妹尾河童さんが生まれ育った町です。

誰もが一度は耳にしたことがある有名なタイトル。

幼少期と青春時代を「戦争」の渦中で過ごした少年。不条理な思いを抱きながらも瑞々しく、そして逞しく成長する姿を綴ったこの本の中に、度々登場する銭湯があります。

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「本庄湯」さんです。

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可愛すぎる屋号看板。

ここまで情緒のない風呂看板も珍しい 笑

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少年Hこと肇少年が通った風呂屋です。

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円窓。カモメのレースカーテンがかかっています。

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こちらは建物裏。

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建物の間にさりげなく立つ本庄湯の煙突。

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レンガの壁。煙突掃除用のブラシも。

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では、暑いことですしそろそろお邪魔しますか。

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玄関。

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天井。華やかだ。

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タイル。

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ツバメ錠

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脱衣所は番台式。

夏の脱衣所て、ひぃんやりとしていて、ほんっとーに気持ちいいですよね・・・♪

エアコンがなかった時代の脱衣所て、ホンマに暑かったんやろなぁと思いながら、しばらく休憩します。

天井を見上げると、玄関と同じ花模様とライトが。華やかですな。

男女の境の壁にはお魚のモチーフ。

さて、汗も飛んだのでそろそろ浴室へ。

 

本庄湯さんは汲み出し洗い専用槽がある風呂屋です。神戸の銭湯遺産、有り難く使わせて頂きます。

浴槽は二つ、丸型と横長型。どちらも浸かりやすい温度です。

壁には天使のタイル絵。男性側の壁からは、裸婦画のタイル絵が見えます。

湯に浸かりながら、ふと少年Hのことを考えていました。あの本を読むと、私は必ず親子丼が食べたくなるんです。

 

親子丼・・・。

あぁ、親子丼・・・・・。

 

今日の晩御飯は親子丼で決まりですね。

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夕方なのに、まだお日さんがギラギラしてます。風呂でたっぷり汗をかいて、また汗をかきながら家に帰らなくては。親子丼のために帰ろう。

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風呂を満喫できる日々に感謝して・・・

本庄湯さん、これからもよろしくお願い致します!

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本庄湯

兵庫県神戸市長田区本庄町6-4-5

営業時間 15時〜22時

定休日 木曜

 

【大阪市】菊水温泉

 

 

古い建造物が好きです。

なかでも、銭湯は特に美しいと思う。

 

何故いきなりそんなことを申し上げるのかと言うと、「なんでこんな綺麗でもない風呂屋が好きなのか」と尋ねられたからです。

 

この日降り立ったのは大阪城公園駅。

その名のとおり、「大阪城」のすぐ目の前の駅です。しかしながら、相変わらず目的は「風呂」です。

 

駅からチョロチョロと15分ほど。

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あっ!風呂煙突!!

これが見つかればあとは簡単。

煙突を目印に近付いて行きます。

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順調に近付いています。

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わーい♪今回の目的地「菊水温泉」さんです。

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釜場。この路地の雰囲気とバッチリマッチしてます。

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さて、この角を曲がると・・・

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菊水温泉さん、正面口に到着です♪

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むむ。路地が狭すぎて建物全体の写真がうまく撮れない・・・。必死にベストポジションを探してる間にまんまとヤブ蚊の餌食になってしまいました。

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写真では少し分かりづらいですが、木材をくり抜いて作られた屋号看板です。良い味出てますわよ。

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さてさて。足も痒いのでそろそろお邪魔しましょうか。

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玄関。天井がドーム型です。

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下駄箱。

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脱衣所のドアをくぐると、そこに広がるのは

・・・いにしえの脱衣所空間。

 

番台、木の柱、格子天井、土壁、木製ロッカー、動いていない振り子時計・・・。

 

あぁ。あぁぁぁ・・・

来て良かった・・・・。感涙

 

番台のお父さんに入浴料を支払います。

料金は410円。

 

私「あの、ポストカードまだありますか?」

 

ラッキー植松さんの銭湯ポストカードに「菊水温泉バージョン」があったはずなので、一応確認。

 

お父さん「もうないねぇ。」

 

ビーン。そうか・・・残念。

結構人気なんですね。仕方ない。

 

ポストカードが手に入らなかったのは無念ですが、その分脱衣所と浴室をこの目にしかと焼き付けるぞ。

 

浴室に入ると、これまた雰囲気がガラリと変わります。

ど真ん中にドン!と長方形の浴槽。

そうそう、これこれ。

風呂っちうのはこういうのなんだよ。

 

そして、ふと奥の壁に目を向けるとピンクの壁に浮かび上がる何やらメルヘンな馬車のモザイクタイル絵。

 

そうそう、これこれ。

風呂っちうのは時々よく分からないんだよ。

 

身体を綺麗に洗って、いざ入浴。

しっかりめのお湯だ。

 

静寂な空間で、ゆったりとお湯に浸かっていると、常連のおばあちゃんがこれまたゆっくりゆっくりと浴槽に足を伸ばし入れてきました。

 

ちょっとおぼつかない感じだったので、大丈夫かなぁと思いながら静かに見守ります。

 

おばあちゃん、無事に肩までお湯に疲れました。良かった良かった。

 

おばあちゃん

「ふふふふ。よ〜沸いてるなぁ。」

「ふふ。熱いですねぇ。」

おばあちゃん

「せっかく浸かったけど、もうあがらなアカンわぁ。」

 

そう言って、おばあちゃん1分も浸からずにあがってしまいました。私も、ちょっと休憩しようかな。

なんだか、この風呂屋は時間の流れがゆっくりです。

 

湯上り後、脱衣所でいにしえ空間を満喫していたら番台のお父さんがこちらにやって来て、

 

「なぁなぁ。もしかしてポストカードてこれのことかいな?」

 

見てみると、お父さんの手には大量のポストカードの在庫が・・・・

 

おおおおおお父さん・・!?

 

私「それです!それですよ!!笑」

お父さん「なんや、これのことか〜。」

 

お父さん、めちゃくちゃ残ってますやん!

とりあえず、菊水温泉さんバージョンのポストカードが無事に手に入って一安心。

 

何故かお父さん、このポストカードを欲しがる私をやたらと不思議がる。

 

お父さん

「なぁ、これホンマに欲しいん?こんなん集めてんの??」

「欲しいですよ!こんなんとか言わんでください 笑」

お父さん

「・・・分からん。趣味の違いやなぁ。」

 

何故だよ、お父さんんんん 涙

 

風呂屋が好きなんです。」

お父さん

「ふーん。」

 

お父さん

「他にも綺麗な風呂屋なんていっぱいあるのに。何でこんな綺麗でもない風呂屋が好きなん?」

 

ちょっとドキッとしてしまった。

周りからは何故あえて銭湯が好きなのかと聞かれることがあるけれど、風呂屋の店主に、しかもそんなふうにを聞かれたのは初めてだった。

 

綺麗な風呂屋じゃなくて、

美しい風呂屋が好きなんです。

 

少し思案して、浮かんだ答えがこれだった。

 

銭湯は美しい。

それは私が銭湯に抱いている確固とした信念です。

古い神社仏閣や城、もちろん綺麗で価値のある建造物だけれど、銭湯にはそれらとは違う美しさを感じる。

それは、多分「残されたもの」ではなく「残っているもの」であることに違いがあるのではと思う。

 

「残っているもの」は「残されたもの」にはない生々しさがあって、そのリアルな息遣いに、私は「美」を感じる。

 

・・・・なんてことをお父さんに語っても、ますます不思議がられそうなので

 

「ここも綺麗ですよ。」

と言って、とりあえずニコニコした。

 

帰り際、お父さんの

「わざわざ、来てくれてありがとう。」

という言葉になんだか胸が温かくなったのでした。

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銭湯は美しい。

湯が沸いている町も、湯がある日常も、まるごと美しい。

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無事にゲットできたラッキー植松さんの銭湯ポストカード。

菊水温泉さん、ありがとうございました!

 

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菊水温泉

大阪府大阪市城東区中浜1-3-6

営業時間 16時〜21時

定休日 第1、3月曜

 

 

【大阪市】寿楽温泉

 

 

夏だ。夏だ。夏だ。

サンダルでペッタペッタ歩きながら、今日も風呂散歩です。ラフな格好で風呂に行けるのが夏の風呂散歩のいいところですね。

 

眩しすぎる太陽の下、この日向かったのはこちらの風呂屋です。

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北加賀屋駅から徒歩5分。

「寿楽温泉」さんです。

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シンプルな佇まい。風呂暖簾がパキッと映えてます。
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そしてモザイクタイルで作られた屋号看板。

華美ではないけれど美しい風呂屋です。

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建物裏も渋いです。
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夏の空と煙突。

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風呂暖簾が早くおいでと呼んでます。

よし、行くぞ!

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ニッポンの夏、キンチョーの夏。

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下駄箱と窓。
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おや、梅雨の忘れ物ですか。

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脱衣所のドアをくぐると、番台のお母さんが優しげな声で迎え入れてくださいます。

脱衣所の第一印象。

「鏡っ!」

男女の境の壁に設置された木枠の壁。

洗面台の鏡と、すぐ横に姿見。

そしてドライヤーの前に設置されたどデカイ鏡。

鏡が多くて、実際よりも広く感じるぞ 笑

外観同様とシンプルで、清潔な脱衣所です。

あと、ドラえもんの秘密道具「もしもボックス」のようなサウナが備え付けられていました。

 

浴室はというと、気持ちいいくらいに明るい!

奥の壁を見ると、浴室には珍しく結構下めの位置に大きな窓が設置されている。

 

お?これ外から見えるんじゃね?

 

ひょこっと窓から顔を出してみると、なるほど。外は建物の庭なので見える心配はなしです。(そりゃそうか。)

 

浴槽は浴室の真ん中に大きなものが1つ。中で仕切られていて、ジェットと普通の風呂に別れています。

浴槽の縁は御影石。そして周りの腰掛け段には緑のタイル。いかにも大阪の風呂って感じだなぁ。

 

汗を洗い流して、早速チャポン。

あぁ、しっかりめのお湯だ。

 

窓からたっぷりと入る自然光と、蝉の声。

癒される。たまらなく癒される。

2020年の夏、私はこの風呂屋から始まったな・・・。額にじんわりと汗を滲ませながらしみじみとそう感じました。

 

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あぁぁぁ、極上の時間だった。


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夏バンザイ!風呂バンザイ!

風呂暖簾が、バンザイしてるみたいだったので。

寿楽温泉さん、ありがとうございました。

 

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寿楽温泉

大阪府大阪市住之江区北加賀屋1-10-1

営業時間 15時〜24時

定休日 金曜

【大阪市】日之出湯

 

 

この日は天王寺で用事があったため、朝風呂が楽しめる銭湯「日之出湯」さんに足を向けてみました。

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大阪の西成区は銭湯天国にも関わらず、私にとっては未開の地でした。ちなみに西成といえば、「じゃりン子チエ」の舞台にもなった地区です!どんな風呂に出会えるのかワクワクワク・・・

 

地図アプリを起動させて、おっと思いました。

日之出湯さんの立地は日本最後の遊郭とも言われる「飛田新地」のすぐ目の前。

さらには国の登録有形文化財にも登録されている遊郭建築「鯛よし百番」さんから歩いて5分ほどの距離。

 

鯛よし百番・・・。

大正ロマン漂う豪華絢爛な建築遺産。

 

見たい。写真では何度も見たけれど

こんなに近くにあるのであれば是非ともリアルでお目にかかりたい・・・!!

けれど・・・。

そのためには飛田新地を横切らなければいけない。朝っぱらとはいえ、女性一人でこの場所をウロウロするのは多少抵抗が・・・

 

 

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おおおお〜〜!!!

(行った。)

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リアルの鯛よし百番さん、圧巻です。さすがです。

夜はここで食事ができます。鍋料理が有名のよう。一度は行きたいですねぇ切実に。

 

ちょろっと寄り道でした♪

 

さて、では日之出湯さんへ!

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イカニモ風呂ガアリソウナ通リデショ♪

この通りに庭園風呂が売りの「おふろや和光」さんと、今回の目的地「日之出湯」さんがあります。

 

テクテクテクテク歩くと・・・

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日之出湯さんです。 

電光掲示板のおかげで遠くからでも「ここに風呂ありまっせ!」ということが分かります。

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風呂暖簾は日之出湯さん専用のもの。

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煙突がある路地。素敵です。

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ではでは、お邪魔致します!

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ぐるりと見渡すと、壁にjazz音楽のジャケットが貼られています。

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脱衣所のドアをくぐると、まず目に飛び込んでくるのは大胆な鯉天井。

縁起物の鯉が、これでもか!というくらいに大量に描かれております。その数はなんと108匹!

こちらの天井画、まだ新しい作品で2017年に木村英輝さんが手掛けたもののようです。

 

↓木村英輝さんのオフィシャルサイトで日之出湯さんの鯉天井の全容がご覧いただけます!

 

番台式の脱衣所には、心地良いjazzミュージックが流れておりました。さては店主さん、なかなかのjazz好きか?

 

天井画にも圧倒されますが、壁にペタペタと貼られているビラの多さにも驚かされます。

枇杷蒸しの効能」

「ドライヤーは同時に使わないでください」

「軟水とは」

「鯉天井画の制作過程」

「8月8日はパイン飴の日」

探偵ナイトスクープに出演しました」

その他もろもろ・・・

なんて情報量が多い脱衣所だろう。

 

なかでも気になったのが

「お背中流しま〜す♪」のビラ。

なんでも、一回500円で背中を流して頂けるよう。「枇杷石鹸を使って、ぬか袋で仕上げます」と書いてある。

そんな、現代の三助さんのようなサービスがあるなんて・・・。すごいな日之出湯さん。

 

脱衣所をぐるりと見物して、いよいよ浴室へ。

こちらの銭湯、お湯やカラン、シャワー全てに軟水を使われているとのこと。

嬉しいな、お肌スベスベになっちゃうわん。

 

シャワーを捻った瞬間、足の指先に刺激が!

一年ぶりに履いたサンダルのせいで、豪快に靴擦れしていた。ひえー。

 

でも、軟水シャワーのおかげで、心持ち痛みがマシな気がする・・・!(本当に気だけかも)

 

浴槽も非常にバラエティ豊か。

主浴槽、ダイエットバス、伊香保の湯、高温バス、足湯、水風呂、水素風呂の露天風呂・・・

さらにはフィンランドサウナ、枇杷蒸し、高気圧酸素カプセル・・・

 

こりゃ何時間でもいられますよ!

 

とりあえず、主浴槽でまったり。

程よい熱湯で気持ちいい・・・。

 

しかしながら、この後予定が控えていた私は後ろ髪引かれる思いでしぶしぶと楽園を後にするのでした・・・涙

今度は是非ゆっくりさせていただきます。

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早起きは三文の徳ですね。

休日の朝風呂、最高です。

日之出湯さん、ありがとうございました!

 

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日之出湯

大阪市西成区山王2-7-9

営業時間 6:00~23:00
火曜のみ 11:00~23:00
定休日 月曜