【尾道市】大宮湯
尾道です。
そうなんです、行っちゃいました、広島。
Gotoしちゃいました。
今年初の旅行。そして約一年ぶりの風呂旅。
広島には何度か訪れていますが、尾道は初めてなのでワックワクです♪
すごくすごく嬉しいけれど、手放しで万歳できる状況では決してないので、感染予防にはしっかりと気を遣いつつ、楽しんできました。
駅前はすごく賑やか。なのに自分だけ、華やかな観光地からどんどん離れていく・・・仕方がない。
尾道駅から徒歩で20分ほど。
辿り着いたのがこちら
「大宮湯」さんです!
・・・・・。
え?どこに風呂屋があるのかですって?
ホラ、この建物と建物の間に・・・
あった♡
こんな場所に・・・ひっそりと息を潜めるように時を刻む風呂屋があるなんて・・・。
湯のれんの前で思わず震えてしまった。
のれんの先はこんな感じ。
綺麗なペールグリーン色の建具。
いにしえの息遣いに、胸がいっぱいです。
創業は昭和2年とのこと。
感激しすぎて胸がむせ返りそう。
一体、この女湯の先にはどんな世界が広がっているんだ・・・。
はうぅっ・・・感涙
本気で目頭が熱くなってしまった。
玄関はタタキになっていて、小さなクリーム色の下駄箱がお出迎え。
木製の番台には、店主であるおじいちゃんが船を漕いでいます。おじいちゃんの頭の上には振り子時計がカチコチカチコチ・・・
私は、すごく遠いところにやってきた気がする。距離的な話ではなく。
「こんにちは!」
番台のおじいちゃんに声をかけると、おじいちゃん、ハッと我に返ってニッコリ。
夕方だけれど、ほんのりと薄暗い脱衣所。
天井には蛍光灯が一つ。あぁ、これ、夜に来たらさらにムードがありそう。
ロッカーは木製で、玄関の建具と同じペールグリーン。文字は白字のアラビア数字。
クラシカルで可愛いロッカーだなぁ、と思いながら扉を開けると・・・
おっ!板の裏にこれまた超レトロな広告が!
「御洗濯には・・・新科学洗剤 センシン」
隣の板扉を開いてみると、また別の広告が。
うわぁ、一個一個開けたくなっちゃう。
他のお客さんもいる手前、あまり挙動不審なことはできない。我慢・・・。
さて、メインの浴室へ。
浴室の壁も、ペールグリーンです。
ところどころ禿げて、崩れかけている。
そして、浴槽は真ん中にどん!とひとつ。
静かで、平穏な空間。
浴槽には先客が一人。おそらく常連のおばちゃん。この人の日常空間に、今日だけはお邪魔させていただきます。
あぁ、やっとゆっくりできる。
交通費をケチったせいで、新幹線は岡山駅まで。岡山駅から尾道までは在来線を使ったのでもうクタクタだ。湯船に浸かった瞬間、ようやく「尾道に、旅行に来たんだなぁ」という実感が湧いてきた。
温度はほどよい感じ。見上げてみると、心持ち天井が低い気がする。全体的に、コンパクトな風呂屋です。
湯上り後、ショーケースに気になる瓶ジュースを発見。「ヤポネセーキ 」こりゃあ、ローカルな感じですね。100円で購入。
ミルクセーキをイメージして飲んでみたのですが、実際の味は・・・薬っぽい 笑
あくまでも個人的な感想です!
⬆︎持ち帰った王冠。
名残惜しいけれど、さようなら。
それにしても、外観の全容が全く分からない風呂屋だった。煙突を一生懸命探すも、見えたのはこれだけ。
確かに存在している。なのに分からない。
幻のようで不思議な風呂屋でした。
大宮湯さん、ありがとうございました!
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大宮湯
映画時間 15時〜21時
定休日 月 水 金