【大津市】近江湯
滋賀県といえば、琵琶湖しかないという往年の自虐ネタがあるのですが、いやいや!滋賀県こそ隠れた名銭湯が息づく侮れない場所なんです。
いにしえの残り香を求めてこの日やって来たのは・・・
近江神宮駅から徒歩5分ちょっと。
閑静な住宅街のなかに溶け込みながら湯を沸かす銭湯がありました。
「近江湯」さんです。
これまた、なんつう年代物の湯暖簾を引っ提げてるんだ・・!1998年のもの。パステルカラーで爽やかな印象ですが、冬暖簾です。
屋根の上には鍾馗さん。
煙突。住宅の狭間にひっそりと。
では参りましょうか!
コンパクトな玄関。引き戸です。
下駄箱。これまたコンパクト。
KING錠。
引き戸を開けるとミニ脱衣所がこんにちは。
まだお若い奥様が番台に座られていました。
ロッカーは木製で、扉に生ガラスが嵌め込まれています。そして赤文字でアラビア数字がふられていました。間口はそれほど大きくないのですが奥に広い構造。そして錠は下駄箱と同様こちらもKING錠。レトロで可愛いロッカーです♪
男女の境には大きな鏡。そして番台の真横にも大きな鏡。脱衣所が広く感じる。
床には京都で使われていそうな四角い柳行李が一つだけ転がっていました。
さてさて、浴室へ。
浴槽は3つ。いずれも大人二人が入ったらいっぱいになってしまうくらいのサイズ。
1つの浴槽は41度、2つは42度。うちの1つがジェット風呂でした。
カランや床など、全体的にちょっと年季が入っている。京都と同じ文化があるのだろうか、床にベタ座りで身体を洗うご婦人を見かけた。
41度の浴槽はすでに先客が寛いでおられたので、お隣の42度の浴槽へ。
残暑でクタクタになった身体に心地いい。42って本当、絶妙な温度。
昼間に、知らない土地で、風呂に入る。
ちょっと酔狂じみているよなぁ。でも、これがいいんだよなぁ。額に汗を浮かべながら、行きしなにチラリと見えた、日に照らされてキラキラ光る琵琶湖の景色を思い出していました。
さてさて、滋賀風呂巡りはまだまだ続きますよ!湯上がりの余韻を楽しみつつ、次の目的地へ向かいます。
近江湯さん、ありがとうございました!
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近江湯
営業時間 15時半〜22時
定休日 火曜