【神戸市】笠松湯
阿部一二三選手と阿部詩選手が同日金メダルの快挙!もう勝った瞬間声出ちゃいました。
しかもお二人の出身が神戸の和田岬。同郷の選手の活躍はなおさら嬉しい。
「こりゃ、今週はあの風呂屋で決まりやね。」
そう思ってやって来ました。
和田岬駅から徒歩5分ほど。
なんともノスタルジックな商店街の中を歩くと現れるのが・・・
「笠松湯」さんです。
屋号看板にそそられる。
優しい色合いの外観です。
煙突。渋いぜ。
コインランドリーの場所も渋いぜ。
あ、ニャンコ。窓から鳩を見つめてました。
ではでは、お邪魔します!
下駄箱。
鶴亀錠です。
オフンロ巡り2のポスターで隠れているので分かりづらいですが、番台裏はアーガイル柄のタイルが施されています。綺麗だなー。
玄関のドアを開くと番台、そしてこれまたノスタルジックな脱衣所がお出迎え。
テレビはなく、静寂な空間。男女の境には木枠の鏡が設置されていて、その上には立派な神棚が飾られています。
まさしくこれぞ正統派銭湯。おそらく神戸に現在する銭湯の中で一番渋いのはここじゃないかと思う。神戸に残る、貴重な空間です。
さて浴室はというと、真ん中に大きな長方形の湯船がドンと一つ。そして天井の梁にはアルプスの風景を描いたモザイクタイル絵。
壁ではなく梁に描かれているため、男女の境で絵が途切れることがなくその全容を拝むことができます。ちなみに壁には、タイルで蔓草模様が描かれています。こちらもレトロで素敵です。
あと、もう一つ特筆するべき点が床。
目に見て分かるほどに傾斜がついてます。
従って、カランも奥に行くほど低く、手前に行くほど高くなっています。
どこの銭湯も水捌けのため多少の傾斜はあるものの、ここまでハッキリ高低差があるのは珍しいのではと思う。
では身体を洗って早速湯船へ。ちょうどいい温度。大きいお風呂はやっぱりいいなぁ。
日差しがたっぷり降り注ぐ湯船。気持ちいいです。アルプスのタイル絵を拝みながら、夢心地になりました。これぞ真夏の夢。
湯上がりに瓶ラムネを買いました。
瓶のラムネ、ひっさしぶりだなぁ。
「美味しい?」と番台のマダム。
「美味しいです!」と私。
これがもしかしたら、今年唯一の夏らしい思い出かもなぁと思いながら飲み干しました。
日本の夏には風情がある。
夏の風情と風呂の情緒は、妙にしっくりくる。
笠松湯さん、ありがとうございました!
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笠松湯
営業時間 15時半〜20時半
定休日 火曜