【神戸市】浜添湯
どうしてこうも、風呂屋っちうのはこんなにも、心を誘うのでしょうか。
風呂屋に浪漫あり。思わずそう呟きたくなるこの場所は・・・
「浜添湯」さんです。
苅藻駅から徒歩7分ほど。
塀にぐるりと施されたタイル装飾。いかにも風呂屋!て感じがして、胸アツです。少々年季が入っておりますが、これがイイのです。
こちら建物脇。レンガ造りです。
煙突が夕焼けに照らされています。
これまたレトロなバスクリン看板。
現在は薬湯はやっておりませんが、わざわざ撤去はしません。
屋号看板。もともとはどんな色だったのだろう。当時は銅色に輝いてたんじゃないかな、とか勝手に想像してしまいます。
では、そろそろお邪魔させて頂きます。
下駄箱。わずかに差し込む外の光になんだか胸がギュウとなる。
扉を開けると、郷愁感たっぷりの脱衣所と番台がお出迎え。
番台の真上には神棚。さらにその上を見上げると格天井が広がっております。番台には古いラジカセが置いてあって、静寂な空間の中で微かにラジオの声が流れています。なんて渋いんだ。
柱に設置された大きな振り子時計が、いつもよりゆったりと時を刻んでくれているよう。風呂に入る前から心がほぐれます。
浴室にもロマンが溢れています。かつて薬湯だったと思われる泡浴槽と石造りの主浴槽。ゆかには一面に石とレンガが敷き詰められている。その激渋さに胸がジーンとしてしまう。どっしりとした主浴槽にはアツアツの湯が沸いています。アツアツなのでゆっくりゆっくり浸かります。くぅ、やっぱり石風呂はこうでなくっちゃ。
主浴槽の縁には小さな大黒様の像が朗らかな笑みを浮かべています。
よくぞ、震災を耐え抜いてくれた・・・この空間に今でも出会えることに敬意を払いたい。
湯に浸かり、ロマンに浸る。
浜添湯さん、ありがとうございました!
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浜添湯
営業時間 15時〜22時
定休日 月曜